TETTODO JOURNAL / FRYING PAN GUIDE

専門店が解説!
フライパンの選び方

くっつきにくさ、軽さ、料理のおいしさ、長く使えること、お手入れのしやすさ。
人気ランキングだけでは決められない、毎日の暮らしに合う一枚の探し方。

執筆: フライパン専門店 鐵兎堂 -TETTODO-
フライパンの選び方

01 / INTRO

まずは、今のフライパンの
「不満なところ」を考えてみる。

今お使いのフライパンは使い勝手がいいですか? 「そろそろ買い換えたいな」と思った理由は何でしょう。 実は、その理由から次のフライパンの候補が見えてきます。

万人受けしているものが、必ずしも自分にぴったりとは限りません。
フライパン選びは自分の「これだけは譲れないポイント」をひとつ決めるところから始めてみましょう。
例 01手軽さ

くっつきにくくてストレスフリーに使いたい
→ コーティングフライパン、セラミック加工など

例 02長持ちすること

頻繁な買い替えにうんざりしている
→ 鉄、ステンレスなど無コーティングのフライパン

例 03軽さ

持つ・洗う・収納するまでラクに。
→ アルミ系のコーティング、軽量設計表記のもの

例 04料理のおいしさ

お肉やハンバーグを香ばしく焼きたい。
→ 鉄や厚手タイプなど

例 05収納性

収納する場所を取らないものがいい
→ ハンドルの形状や取り外しが可能なタイプ

例 06お手入れの簡単さ

忙しい日でも無理なく使いたい。
→ コーティングや比較的扱いやすい窒化鉄など

例 07カラダ、環境への配慮

PFASなどが気になる場合は、素材や表面加工の表示まで確認して選びましょう。
→鉄やステンレス、アルミなどの無コーティング製品、またはPFASフリーや、PFOAフリーの表記を参照

「何をよく作るか」「何人分を作るか」「今のフライパンの何が不満だったか」。 この3つを考えると、必要な素材・深さ・広さ・サイズがかなり見えやすくなります。

02 / MATERIAL & COATING

素材・表面加工から選ぶ。

鉄、ステンレス、アルミニウム、セラミック加工、フッ素樹脂加工。 素材や加工にはそれぞれ得意・不得意があります。 「どれが一番優れているか」ではなく、自分のゆずれない条件との相性で選ぶのがポイントです。

素材や加工の異なるフライパンを比べるイラスト
素材によって、重さ・火の入り方・お手入れ・耐久性の考え方が変わります。

まずは、素材ごとの違いをざっくり比較。

細かな違いを見る前に、まずは全体像を。 「◎が多い素材が正解」ではなく、自分が重視したい項目に強い素材を探すための表です。

素材・加工 軽さ くっつきにくさ 焼き上がり お手入れ 長期使用 主なメリット 主なデメリット
高温調理・焼き目・長く使える 重さ・錆び・使い方にコツ
窒化鉄 鉄の焼き上がり+錆びにくさに配慮 コーティングほどの手軽さではない
ステンレス 丈夫・錆びにくい・無コーティング 予熱や火加減にコツ・重い製品も
アルミ系(無コーティング) 軽い・熱が伝わりやすい 加工や構造で性格が大きく変わる
フッ素樹脂系 くっつきにくい・洗いやすい 表面加工は使用とともに消耗
セラミック系 滑らかな使い心地・手入れしやすい 製品差が大きく、火力にも注意

※ ◎・○・△は一般的な傾向を分かりやすく示した目安です。 板厚、構造、表面処理、コーティング、商品仕様によって実際の性能は異なります。

焼き上がり・長く使う

こんな方に:料理のおいしさを重視したい / 長く使いたい / コーティングなしを選びたい

メリット
  • 高温調理が得意
  • 肉や野菜に香ばしい焼き目をつけやすい
  • 表面加工がないタイプは、適切に使えば長く付き合いやすい
  • 金属製の調理道具を使える製品が多い
デメリット
  • 商品によっては重い
  • 錆を防ぐため、水分を残さないなどの扱いが必要
  • 予熱や油の使い方に少し慣れが必要
  • 料理を長時間入れたままにする用途には向かない場合がある
鉄フライパンを見る →

窒化鉄

鉄をもう少し気軽に

こんな方に:鉄の焼き上がりは欲しい / 錆びにくさや扱いやすさにもこだわりたい

メリット
  • 鉄ならではの高温調理や焼き上がり
  • 表面処理により錆びにくさに配慮された製品が多い
  • コーティングのように表面膜が剥がれるタイプではない
  • 長く付き合いやすい
デメリット
  • 重量感は一般的な鉄フライパンと大きく変わらない商品もある
  • くっつきにくさはコーティングとは性格が違う
  • 予熱や油など、鉄フライパンの基本的な使い方は必要
窒化鉄フライパンを見る →

ステンレス

丈夫・無コーティング

こんな方に:コーティングなしを選びたい / 長く使いたい / 焼く・煮るを一枚で楽しみたい

メリット
  • 丈夫で錆びにくい
  • 酸や塩分を含む料理にも比較的使いやすい
  • コーティングなしの製品は長く使いやすい
  • 焼いてから煮込む料理にも向く
デメリット
  • 予熱や温度管理にコツがいる
  • 使い方によっては食材がくっつきやすい
  • 多層構造などでは重くなることがある
  • 製品構造による性能差が大きい
ステンレスを見る →

アルミニウム(無コーティング)

軽さ・取り回し

こんな方に:軽さを重視したい / 毎日の取り回しをラクにしたい

メリット
  • 軽量な製品が多い
  • 熱が伝わりやすく、温まりが早い
  • 毎日の取り回しがしやすい
デメリット
  • アルミ単体ではIH非対応の製品がある
  • 厚手の鉄などとは蓄熱性の性格が異なる
  • 熱伝導率がいいので、火力の調整に慣れが必要
アルミニウムを見る →

セラミック加工

加工の種類にもこだわる

こんな方に:フッ素樹脂とは異なる表面加工を選びたい / 扱いやすさも重視したい

メリット
  • 滑らかな表面で扱いやすい製品が多い
  • お手入れが比較的簡単
  • フッ素樹脂とは異なる表面加工を選ぶ選択肢になる
  • デザイン性の高い製品も多い
デメリット
  • 製品によって加工構造や性能差が大きい
  • 強火や空焚きを避けるなど、推奨火力に注意が必要
  • 使用状況によってくっつきにくさが変化する
  • 「セラミック」という名称だけでは性能を判断しにくい
セラミック加工を見る →

フッ素樹脂加工

くっつきにくさ・手軽さ

こんな方に:とにかくくっつきにくいものがいい / 毎日の料理を気軽にしたい

メリット
  • 食材がくっつきにくい
  • 少ない油でも調理しやすい
  • 洗いやすく、お手入れが簡単
  • 卵や魚など繊細な料理に使いやすい
デメリット
  • 表面加工は使用とともに消耗する
  • 高温・空焚きを避ける必要がある製品が多い
  • 金属ツールの使用可否など、商品ごとの注意事項がある
  • 長期使用という点では無コーティング製品と考え方が異なる
フッ素樹脂加工を見る →

03 / TYPE & SHAPE

種類から選ぶ。

フライパンは、素材だけでなく「深さ」と「広さ」も重要です。 焼き料理を中心に使うならシンプルなフライパン。 炒める・煮る・揚げるまで一枚でこなしたいなら深型タイプが便利です。

フライパン焼く・炒めるなど、毎日の基本料理に。見る →
深型フライパン炒める・煮る・揚げるまで幅広く。見る →
ウォックパン食材を返しやすく、炒め物やパスタに。見る →
炒め鍋たっぷりの炒め物や中華料理に。見る →
中華鍋高火力の炒め物や揚げ物などに。見る →
卵焼き器玉子焼き、お弁当、少量調理に。見る →
グリルパン肉や魚にしっかり焼き目を。見る →
フライパンセット料理や量に合わせて使い分けたい方に。見る →

04 / LIFESTYLE & SIZE

暮らしから選ぶ。

サイズは「人数」で考えると分かりやすくなります。 ただし、同じ26cmでもフライパンの深さや底面径によって、実際に焼ける量や容量は変わります。 「何人分を作るか」だけではなく、「一度にどのくらい作るか」まで考えて選びましょう。

直径だけでなく、底面径と深さも確認すると選びやすくなります。
一人暮らし 20〜22cm前後目玉焼き、朝食、一人分のおかず、少量の炒め物に。コンパクトで収納や洗いやすさも魅力。
2〜3人暮らし 24〜26cm前後毎日の主菜、炒め物、肉や魚、少量の作り置きに。迷った時の中心候補。
3〜4人暮らし 28cm前後家族分の主菜やハンバーグ、肉や魚をまとめて焼きたい時に。
5人以上 30cm以上も候補大家族の料理、作り置き、まとめ調理に。コンロサイズや収納も確認。
サイズはあくまで目安です。
料理量が少なければ小さめ、作り置きが多ければ大きめ・深型など、普段の使い方に合わせて調整してください。 また、同じ26cmでも側面が広がった形と底面が広い形では、実際に食材を並べられる面積が違います。

05 / WHAT DO YOU COOK?

よくする料理から選ぶ。

「素材の違いは難しい」という方は、普段よく作る料理から考えてみましょう。 料理から逆算すると、必要な素材・深さ・広さ・サイズが見つけやすくなります。

朝食、肉料理、家族料理などフライパンを使う料理シーンのイラスト

焼き料理

ステーキ・ハンバーグ・焼き魚・餃子・目玉焼き・パンケーキ

底面の広さ蓄熱性焼き色くっつきにくさ

しっかり焼き目をつけたい場合は、鉄や厚手のフライパンなども候補になります。

焼く料理向けを見る →

炒め料理

野菜炒め・チャーハン・焼きそば・回鍋肉・青椒肉絲

返しやすい形十分な深さ軽さ熱の入り方

ウォックパン、炒め鍋、深型フライパンなども候補。

炒める料理向けを見る →

揚げ物

唐揚げ・天ぷら・揚げ焼き・とんかつ

十分な深さ安定感油を入れられる容量

深型フライパンや炒め鍋なども便利です。

揚げる料理向けを見る →

パスタ料理

ペペロンチーノ・ナポリタン・クリームパスタ・和風パスタ

麺とソースを合わせやすい広さ煽りやすい形適度な深さ

ウォックパンや深型フライパンが使いやすい。

ウォックパンを見る →

煮込み料理

煮込みハンバーグ・カレー・シチュー・煮物・アクアパッツァ

深さ容量蓋が使えるか

焼いてからそのまま煮込める深型タイプも便利。

煮る料理向けを見る →

卵料理・お弁当

玉子焼き・目玉焼き・オムレツ・ウインナー・少量のおかず

小回りの良さくっつきにくさサイズ

卵焼き器や20cm前後の小さめフライパンもおすすめ。

卵料理向けを見る →

06 / HEAT SOURCE

購入前に必ず確認。
お家の熱源はIH?ガス?

素材やサイズが自分にぴったりでも、ご家庭のコンロで使えなければ意味がありません。 フライパンを選ぶときは、「ガス火対応」「IH対応」などの対応熱源も必ず確認しましょう。

ガス火で使う場合

鉄、ステンレス、アルミニウム、コーティングフライパンなど、多くのフライパンがガス火に対応しています。ただし商品ごとに仕様は異なります。

  • 炎が底から大きくはみ出さない火力で使う
  • 取っ手に直接炎が当たらないようにする
  • 軽いフライパンは五徳の上での安定性も確認
  • 強火の可否は各商品の取扱説明に従う

IHで使う場合

必ず「IH対応」と表示されたフライパンを選びます。鉄だから、ステンレスだからと素材名だけで判断しないことが大切です。

  • 商品ページの「IH対応」表記を確認
  • 小さいサイズはIH側の対応底面径も確認
  • 必要以上の高出力を避ける
  • メーカー推奨の予熱方法を確認する

ガス火専用フライパン

IH対応用の底面構造を持たせないことで、軽量に仕上げられている商品もあります。自宅がガス火で軽さ重視なら、有力な選択肢です。

その他の熱源・オーブン

ラジエントヒーター、ハロゲンヒーター、シーズヒーター、オーブンなどへの対応は商品ごとに異なります。「オール熱源対応」と「オーブン対応」は同じ意味ではありません。

07 / FIND YOUR FRYING PAN

ここまで読んだら、
早速フライパンを探してみよう!

自分がフライパンに求める条件は見えてきましたか? 最後は、気になる切り口から実際の商品を見比べてみましょう。

フライパン全商品を見る商品一覧へ →

ナンバーワンより、オンリーワン
自分にちょうどいい一枚を。

軽さ、素材、表面加工、形、サイズ、料理、熱源、お手入れ、価格、デザイン。 自分が大切にしたい条件をひとつずつ擦り合わせていけば、毎日使いたくなる一枚が見つかります。

たかがフライパン。されど、毎日使うフライパン。じっくり選んだ一枚が、毎日の料理の頼れる相棒になればうれしいです。

フライパンをすべて見る →

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